ミュージアムにおける学びとリテラシーについて
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HIRANO Tomoki
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大学院生
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杉林英彦
『美術教育学 : 大学美術教科教育研究会報告』(24) pp.161-171 2003年
三重県立美術館で行われた子ども対象のギャラリートークについて、アビゲイル・ハウゼンの発達心理学的測定法を適用し、鑑賞教育の評価方法を探る。小学生7人グループと講師にテープレコーダーを持ってもらい、ギャラリートークにおける言語活動全体を記録し、「思考ユニット(thought unit)」ごとに美的鑑賞の5つの発達段階を当てはめる。その結果、トークを進めるうち、子どもたちの発話に、より高次の(Stage I/II以上の)思考ユニットが増えていく傾向にあることがわかった。
この研究のオリジナリティは、講師の発話にも着目し、子どもたちの変化の要因を探ろうとしている点、具体的な美術鑑賞の場(美術館)における評価の適用を目指している点だ。回数を重ねていかないとまだよく分からないことは多いが、美術館における鑑賞教育の評価という考え方は面白い。
『美術教育学 : 大学美術教科教育研究会報告』(24) pp.161-171 2003年
三重県立美術館で行われた子ども対象のギャラリートークについて、アビゲイル・ハウゼンの発達心理学的測定法を適用し、鑑賞教育の評価方法を探る。小学生7人グループと講師にテープレコーダーを持ってもらい、ギャラリートークにおける言語活動全体を記録し、「思考ユニット(thought unit)」ごとに美的鑑賞の5つの発達段階を当てはめる。その結果、トークを進めるうち、子どもたちの発話に、より高次の(Stage I/II以上の)思考ユニットが増えていく傾向にあることがわかった。
この研究のオリジナリティは、講師の発話にも着目し、子どもたちの変化の要因を探ろうとしている点、具体的な美術鑑賞の場(美術館)における評価の適用を目指している点だ。回数を重ねていかないとまだよく分からないことは多いが、美術館における鑑賞教育の評価という考え方は面白い。
(1) Stage I:作品理解につながる鑑賞者個々の発見を促す発話や鑑賞者の発話内容の受容と確認に関する発話。
(2) Stage I/II:鑑賞者に複数の作品に関する比較を促す発話や他者の意見・考えと鑑賞者個人とを検討させることを促す発話。
(3) Stage II:鑑賞者個々の発話の根拠をもとめる発話や鑑賞者の考えをまとめた発話。また作品に関する一般的な解釈。pp.169
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