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ミュージアムにおける学びとリテラシーについて
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名前:
HIRANO Tomoki
職業:
大学院生
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Wittlin, A. S. (1968) Exhibits: Interpretive, Underinterpretive, Misinterpretive. In E. Larrabee (Eds.) Museum and Education. Washington, DC: Smithsonian Institution. pp.95-114

ミュージアムにおける来館者研究の先駆者の一人であるWittlinによる展示論。王侯貴族のコレクションなどからミュージアムの歴史を跡付けたあと、展示をUnderinterpretiveとMisinterpretive、そしてInterpretiveの3種類に分類している。Underinterpretiveは大学博物館に見られるような、研究者のための資料ライブラリであり、展示解説がない。Misinterpretiveは展示の主要な目的が忘れ去られ、あるいは展示以外の部分が強調され、それと異なるものが来館者に記憶されてしまう展示のことである。そして、Interpretiveとは、それぞれの資料がゲシュタルトとして展示の目的を達成しようとする展示である。彼は、実験的な展示やそれに関するインタビューの結果から、公共のミュージアムは、Interpretiveな展示であるべきであると結論づけている。
Wittlinの特徴は、来館者研究に実験的展示・事後インタビューなどの要素を持ち込んだことであると言われる。これは行動主義心理学の影響を色濃く受けたRobinsonとMeltonらとは明らかに異なる点であり、それ以降の来館者研究にも引き継がれていく点でもある。
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