ミュージアムにおける学びとリテラシーについて
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川嶋敦子(1999)「来館者研究の歴史的諸相」『展示学』27 pp.16-22
来館者研究の歴史を、1916年のGilmanから1960-70年代の展示の教育的評価までざっくりと振り返るレビュー論文。Gilmanの「博物館疲労」からRobinsonとMeltonの量的調査、Cameronらによるコミュニケーション論や社会学の理論の導入、ShettelとScrevenによる教育的展示評価の手法の開発、Wolfらによる自然主義的評価の提案までの流れを押さえながら、来館者に着目した研究の必要性、その手法の多様性を説く。これが、1980年代以降の来館者研究の隆盛につながっていくということになる。
日本で来館者研究が注目され始めたのは1990年代以降だが、この段階で欧米の来館者研究の蓄積をまとめて紹介したことには意義があったと言える。しかし、これが今の日本の来館者研究の充実に結びついているか(この蓄積を踏まえて議論が行われているか)は微妙なところであろう。
来館者研究の歴史を、1916年のGilmanから1960-70年代の展示の教育的評価までざっくりと振り返るレビュー論文。Gilmanの「博物館疲労」からRobinsonとMeltonの量的調査、Cameronらによるコミュニケーション論や社会学の理論の導入、ShettelとScrevenによる教育的展示評価の手法の開発、Wolfらによる自然主義的評価の提案までの流れを押さえながら、来館者に着目した研究の必要性、その手法の多様性を説く。これが、1980年代以降の来館者研究の隆盛につながっていくということになる。
日本で来館者研究が注目され始めたのは1990年代以降だが、この段階で欧米の来館者研究の蓄積をまとめて紹介したことには意義があったと言える。しかし、これが今の日本の来館者研究の充実に結びついているか(この蓄積を踏まえて議論が行われているか)は微妙なところであろう。
だが一方、このような研究者たちの多大な関心をよそに、博物館の実務にたずさわる人々のあいだでは、来館者研究の重要性はあまり理解されていないのが現状ではなかろうか。その原因の一つには、過去においてどうして評価が必要だったかという事情以上に、評価のための理論や方法論が先行し難解な印象を与えてきたことが上げられるかもしれない。pp.16
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