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ミュージアムにおける学びとリテラシーについて
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名前:
HIRANO Tomoki
職業:
大学院生
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黒川純行(1969)「展示効果評価法」『博物館学研究会報告』1 秋吉台科学館・萩市郷土博物館 pp.9-pp.19

日本における来館者研究の先駆的事例。博物館展示の効果を評価する必要性を述べ、実際に実施した手法として、アンケート法、行動軌跡法、雑音聴集法の3つが紹介されている。行動軌跡法の手法としてはMeltonの研究を引用し、そのほかにも雑音聴集という名目で来館者の語りにも着目するなど、来館者の行動を多角的に記述しようと試みていることがわかる。
研究としては粗さが目立つが、展示評価の必要性の指摘は今見ても非常に説得的であり、この研究会が長く続かなかったのが残念である。
このようにして設置された展示を一般来館者が観て、展示の目的が果して企画者の考えていたとおりに正確に受け取られているかどうか、この点について考えてみなければならない。[…]評価のない展示は「ひとりよがりの展示」と言っても過言ではないであろう。pp.10
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