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ミュージアムにおける学びとリテラシーについて
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名前:
HIRANO Tomoki
職業:
大学院生
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川嶋-ベルトラン敦子
『博物館学雑誌』25(2) pp.33-49 2000年

ピアジェの発達段階説にヒントを得たマイケル・パーソンズによる「美的感受性発達論」について、フランスの美術館における来館者研究を行いその有効性と限界を確かめようとする。パーソンズは、美術作品の「主題」「表現」「媒体・フォルム・形式」「判断」に関してできることが、第1段階~第5段階と発達段階を追っていくことで積層的に付け加わっていくとする。
その結果、発話の定性的な評価の曖昧性や、評定基準外の発話の存在などが問題として挙げられた。作品から想起された個人的体験や、美術館独自の環境に対する発話などである。美的感受性発達論では「もれてしまう部分」が、ミュージアム特殊な何かである、ということはできないか。

この第2点目の美術館独自の環境にかかわる発話は、当然、この評定表からはもれてしまうのだが、この評定表は、美術館における観客の体験の一部しか考察し得ず、美術館においてはもっと様々な観点から総合的に判断できる評定表が必要であることを示唆していると言える。pp.46
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