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ミュージアムにおける学びとリテラシーについて
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名前:
HIRANO Tomoki
職業:
大学院生
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小島道裕
『歴史地理教育』695 pp.8-13 2006年

国立歴史民俗博物館に勤務し、イギリスの博物館に留学経験のある著者が、イギリスやアメリカの博物館教育の事例を紹介しながら、博物館、とくに歴史系博物館における参加・体験について考える。彼は、歴史系博物館の体験プログラムに(1)追体験型(2)研究体験型(3)創造型、という3つの型があるとし、現在のプログラムでは(1)が優越しているが、博物館という素材を最大限に用いた体験を創造するのであれば、(2)が重視されるべきであるとする。博物館は、来館者一人ひとりが歴史を探求するための素材を提供する場所なのだ。
歴史系博物館の存在する意義、博物館教育が果たすべき役割について、示唆に富んだ内容になっている。

そして、実は博物館自体がそのような装置なのではないでしょうか。「歴史」は博物館自体の中にあるわけではなく、それを探求するための素材があるにすぎないのです。地域のさまざまな場所で、さまざまな人々によって営まれてきたのが実際の歴史で、その名残として遺跡があります。そしてそれらの全体を見渡し、情報を得る「ビジターセンター」として博物館を利用するなら、本物の歴史を尋ねる上で有用な知識を得ることができるでしょうし、探究していくための方法を身につけるトレーニングセンターとしても役立つでしょう。pp.13
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