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ミュージアムにおける学びとリテラシーについて
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名前:
HIRANO Tomoki
職業:
大学院生
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橋村愛子
『塵界 兵庫県立歴史博物館紀要』17 pp.89~105 2006年

2005年に行われたミュージアムスクール「ミュージアムでアート探し」の記録。歴史系の博物館でアート探しという、一風変わったプログラムだ。「教科書や既存の概念に捉われずに、博物館資料を鑑賞する。博物館や美術館で歴史や美術と、自分との繋がりを見つける」(pp.89)が目的とされた。
2日間のプログラムで、収蔵品の写真と基本情報が記載された「アートカード」で絵合わせのような遊びをしたり、「美術批評カード」を持って展示室を回ったり。美術について、美術館・博物館について、考えさせられる構成である。ボランティアが参加者に積極的に声をかけ、鑑賞の助けをしていたのも、鑑賞を深めるきっかけになっていた。ワークショップはプログラムだけでうまくいくものではないのだ。

美術鑑賞プログラムという美樹に育つ枝を、うまくのばすには、狙いや目的をあまり固定化せず、子どもたちがやりやすいように、用意したプログラムや教材自体を変えていくことにあるように思われる。幹に見えるプログラムは実は実体がなく、子どもたちの活動こそが一本の幹を形作っているのだ。pp.96-97
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