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ミュージアムにおける学びとリテラシーについて
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名前:
HIRANO Tomoki
職業:
大学院生
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上野行一監修
淡交社 2001年

アメリア・アレナスの、鑑賞者一人ひとりが主体的に美術をみるやり方を教えるギャラリー・トークを日本で実践したいくつかの美術館と学校の試みを丁寧に描く。二部構成で、第一部ではアレナスの鑑賞教育の特徴を理論的・実践的に裏づけ、第二部ではそれに基づいた、豊田市美術館、川村記念美術館、高知大学付属小学校の実践を報告している。
上野はアレナスのギャラリー・トークの特徴を

受容-観衆の意見を受容する
交流-観衆相互の対話を組織化する
統合-観衆の意見の向上的変容を促す

の三つであるとし、とくに重要な〈受容〉にはさらに、

1.受け入れる
2.観衆の意見から始める
3.良さを見つける
4.ほめる
5.ともに喜び、ともに楽しむ

という要素が関連しているとする。アレナスが特別なのではなく、このような点さえ踏まえれば対話型のギャラリー・トークが実践可能であることを、実例とともに示している実践的な本。このギャラリー・トークを成り立たせているのは感性のようなあいまいなものではなく、いくつかの要素として記述可能なスキルなのである。
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