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ミュージアムにおける学びとリテラシーについて
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名前:
HIRANO Tomoki
職業:
大学院生
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森美樹 小川義和 土屋順子 鈴木和博
『日本ミュージアム・マネジメント学会研究紀要』第9号 pp. 77-87 2005年

ミュージアムを考えるときには、ミュージアムの来館者だけでなく、ミュージアムに一度しか来たことがない人、あるいは全く来たことがない人のことを考えに入れる必要がある。この論文は、このような「潜在的利用者」に対して、マーケティング的な戦略をとることで多様なニーズを持つ人々にアプローチする方法を探っている。
この調査はインターネット調査サービスを利用し、登録会員約2000人から回答を得た。まずフェイズ1でオフタイムの過ごし方と科学への興味を尋ね、フェイズ2では国立科学博物館の来館経験と認知度、イメージなどを尋ねた。その結果、かつて来館したが気持ちが遠ざかっている人は、「堅苦しいとか難しいというイメージ」「特に目新しい情報との出会いがない」などの意見が見られた。また、科学博物館に行ったことのない人は、認知的な側面で来館を阻害されている(要するに「情報を知らない」)部分が多くを占めた。これは、博物館の認知を高め、イメージを改善することで利用者になりそうな人が多くいることを示している。
来館の阻害要因という考え方は、潜在的利用者の開拓、博物館における学びの支援にも逆にうまくつながる。

認知的(cognitive)側面での要因:
  存在を知られているかどうか
  広報宣伝は効果的に行き届いているか
情意的(affective)側面での要因:
  興味・関心をひいているか
  好きか、親しみやすいか
能動的(conative)側面での要因:
  行動に結びつきやすいかどうか
  (時間、距離、価格など)pp. 84
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