ミュージアムにおける学びとリテラシーについて
Recent Entries
(10/18)
(10/18)
(10/18)
(10/18)
(08/02)
Categories
Profile
名前:
HIRANO Tomoki
職業:
大学院生
Search
[1]
[2]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
吉野孝 奥平耕造 石塚潔 市川誠二郎
『学術講演梗概集. E-1, 建築計画I, 各種建物・地域施設, 設計方法, 構法計画, 人間工学, 計画基礎』Vol.1995 pp.431-432 1995年
10館の公立美術館の学芸員に対して、展示空間の満足度や要望に関するアンケートを行い、学芸員が要望する展示空間の要素を導き出した研究。現状の展示空間に満足している例は見られず、美術館建築は学芸員とともに設計を進めるべきであることが示唆された。
美術館・博物館の展示空間に限らず、学芸員ら専門職員がそのプロセスに入らないことで、エントランスやワークショップスペースなどが非常に使いづらいということは多々ある。公立館はとくに、設置の際に学芸員を置く行政予算がつかないことが多く、学芸員を置く前にハコだけができてしまう場合が多い。
しかし、学芸員が望む要素を一つひとつ見ていくと、きわめてホワイトキューブ的な空間が良いことになるが、ほんとうにこれで良いのだろうか。
『学術講演梗概集. E-1, 建築計画I, 各種建物・地域施設, 設計方法, 構法計画, 人間工学, 計画基礎』Vol.1995 pp.431-432 1995年
10館の公立美術館の学芸員に対して、展示空間の満足度や要望に関するアンケートを行い、学芸員が要望する展示空間の要素を導き出した研究。現状の展示空間に満足している例は見られず、美術館建築は学芸員とともに設計を進めるべきであることが示唆された。
美術館・博物館の展示空間に限らず、学芸員ら専門職員がそのプロセスに入らないことで、エントランスやワークショップスペースなどが非常に使いづらいということは多々ある。公立館はとくに、設置の際に学芸員を置く行政予算がつかないことが多く、学芸員を置く前にハコだけができてしまう場合が多い。
しかし、学芸員が望む要素を一つひとつ見ていくと、きわめてホワイトキューブ的な空間が良いことになるが、ほんとうにこれで良いのだろうか。
A.天井高は現代美術を扱う場合、4m以上必要
B.天井形状は、各設備機能を妨げないよう配慮
C.天井仕上げは、作品を吊れる強度が必要
D.展示をする上で、有効な壁面を増やす
E.釘打ちや補修が容易なことが必要
F.展示作業上、稼動壁の軽量化が望まれる
G.展示効果と作業性から木質系が良い
H.無性格な色が良い
I.展示には、フロアーコンセントは不必要
J.作品に風が当たらない計画をする
K.調高範囲・照明位置の細分化
L.展示室を完全遮光可能にする
M.釘・ワイヤーとも可能な計画とする
PR
安部友啓 古賀靖子
『学術講演梗概集. D-1, 環境工学I, 室内音響・音環境, 騒音・固体音, 環境振動, 光・色, 給排水・水環境, 都市設備・環境管理, 環境心理生理, 環境設計, 電磁環境』2000 pp.437-438 2000年
美術館の視環境ということで、展示室内の照明設計指針を提示するため、福岡市内の美術館の常設展示室について調査を行った。小作品展示室は作品ごとのスポットライト、日本画・工芸展示室は照明を施した展示ケース、常設モダンアート室は全般照明という視環境の違いが見られ、それぞれの室を細かく見ると照明の反射光が目に入るなど、必ずしも良好な状態ではなかった。
照明に着目した調査だが、美術館を「見る」ときの「視環境」というのはもっといろいろなものがありうる。人は美術館で何を見ているか、その全てを把握するのは難しい。
『学術講演梗概集. D-1, 環境工学I, 室内音響・音環境, 騒音・固体音, 環境振動, 光・色, 給排水・水環境, 都市設備・環境管理, 環境心理生理, 環境設計, 電磁環境』2000 pp.437-438 2000年
美術館の視環境ということで、展示室内の照明設計指針を提示するため、福岡市内の美術館の常設展示室について調査を行った。小作品展示室は作品ごとのスポットライト、日本画・工芸展示室は照明を施した展示ケース、常設モダンアート室は全般照明という視環境の違いが見られ、それぞれの室を細かく見ると照明の反射光が目に入るなど、必ずしも良好な状態ではなかった。
照明に着目した調査だが、美術館を「見る」ときの「視環境」というのはもっといろいろなものがありうる。人は美術館で何を見ているか、その全てを把握するのは難しい。
佐々木康 山口満
『学術講演梗概集. E-1, 建築計画I, 各種建物・地域施設, 設計方法, 構法計画, 人間工学, 計画基礎』1997 pp.821-822 1997年
美術館の“天井”“右側の壁”“床”“左側の壁”に4分割された領域が「繰り返し」「継続」「途切れ」などの視覚的構成の系列にどうあてはまるかを、長野県内15の美術館で調査。空間文節には視線を集める「集中タイプ」、床が視線を止める「床止めタイプ」、逆に視線をつなぐ「床つなぎタイプ」の3種が考えられ、床は基本的空間タイプを得る上で重要な領域であることが分かった。
空間にフォーカスした調査で、とにかくまず空間をどう構成するかに眼目が置かれている。そこではその空間を通り過ぎる具体的な来館者のことは考えられていない。
『学術講演梗概集. E-1, 建築計画I, 各種建物・地域施設, 設計方法, 構法計画, 人間工学, 計画基礎』1997 pp.821-822 1997年
美術館の“天井”“右側の壁”“床”“左側の壁”に4分割された領域が「繰り返し」「継続」「途切れ」などの視覚的構成の系列にどうあてはまるかを、長野県内15の美術館で調査。空間文節には視線を集める「集中タイプ」、床が視線を止める「床止めタイプ」、逆に視線をつなぐ「床つなぎタイプ」の3種が考えられ、床は基本的空間タイプを得る上で重要な領域であることが分かった。
空間にフォーカスした調査で、とにかくまず空間をどう構成するかに眼目が置かれている。そこではその空間を通り過ぎる具体的な来館者のことは考えられていない。
石川浩司 奥田宗幸 笹栗和幸
『学術講演梗概集. E-1, 建築計画I, 各種建物・地域施設, 設計方法, 構法計画, 人間工学, 計画基礎』1996 pp.633-634 1996年
美術館の展示室の空間で、ある部屋から次の部屋に進むときの「空間接続」を記述し、空間構成要素と人間の視線の動きから調査することで、空間接続・構成の視知覚得性を探る。被験者4人に指定した導線を歩いてもらい、注視したものの方向・対象物・行動の変化点を発言してもらった。その結果、空間接続にいくつかのパターンを見いだすことができた。場面展開で生じる空間接続のズレが、次空間への意識に影響することがわかった。
視覚に着目して展示室の中を歩かせ、環境とのインタラクションのようなものを明らかにするという手法は面白いが、このような制限された環境で人は展示を見ているわけではない。展示室内の経験を丸ごと捉えることはできるのだろうか。
『学術講演梗概集. E-1, 建築計画I, 各種建物・地域施設, 設計方法, 構法計画, 人間工学, 計画基礎』1996 pp.633-634 1996年
美術館の展示室の空間で、ある部屋から次の部屋に進むときの「空間接続」を記述し、空間構成要素と人間の視線の動きから調査することで、空間接続・構成の視知覚得性を探る。被験者4人に指定した導線を歩いてもらい、注視したものの方向・対象物・行動の変化点を発言してもらった。その結果、空間接続にいくつかのパターンを見いだすことができた。場面展開で生じる空間接続のズレが、次空間への意識に影響することがわかった。
視覚に着目して展示室の中を歩かせ、環境とのインタラクションのようなものを明らかにするという手法は面白いが、このような制限された環境で人は展示を見ているわけではない。展示室内の経験を丸ごと捉えることはできるのだろうか。
湯川進 柳沢忠
『学術講演梗概集. E, 建築計画, 農村計画』1992 pp.473-474 1992年
名古屋市科学館理工館4階「物質と材料」の展示室で、来館者がどんな展示を面白いと思うか、どんな展示手法を望んでいるかのアンケート調査、VTRによる室への出入り調査、展示に対する人の動線調査を行い、よりよい展示手法を探る。その結果、操作ができて動きがあるなど、来館者の望む展示の特徴が明らかになった。
『学術講演梗概集. E, 建築計画, 農村計画』1992 pp.473-474 1992年
名古屋市科学館理工館4階「物質と材料」の展示室で、来館者がどんな展示を面白いと思うか、どんな展示手法を望んでいるかのアンケート調査、VTRによる室への出入り調査、展示に対する人の動線調査を行い、よりよい展示手法を探る。その結果、操作ができて動きがあるなど、来館者の望む展示の特徴が明らかになった。
(1)来館者が望む展示手法は操作が出来、動きのある展示ということになるが評価との相関係数は低い
(2)触れる展示は子どもより親に望まれている。
(3)映像展示に対する要望は他の展示手法に対して低い。
(4)展示手法の違いによる展示品に対する人の動きに違いを把握。
(5)正面から展示品の前のエリアに近寄るときは側方からの場合に比べて通り過ぎる数が少ないことpp.474