ミュージアムにおける学びとリテラシーについて
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HIRANO Tomoki
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大学院生
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高橋徹 益岡あや 深谷拓吾 伊藤禎宣 片桐恭弘
人工知能学会第19回全国大会 2005年
FalkとDierkingの「自由選択学習」(Free-choice Learning)の概念をもとに、これを支援するPDA型の端末とWebサイトの連動による展示ガイドシステムを構築し、京都大学博物館で試験運用・評価を行った開発研究。「観点」別の解説やおすすめ展示の示唆など、個人的文脈、社会文化的文脈、実践的文脈のそれぞれにおいて学習支援が行われ、アンケート分析の結果、多くの人がシステムに対して高評価を下した。
PDAを用いた展示ガイドというのはよくあるものであり、実装されているシステムもほぼ一般的なものだが、背景理論にFalk & Dierkingを持ってきたところがオリジナルであろう。『博物館体験』はきわめて重要な指摘をしているが、実際にそれに基づいた支援を行うことは難しい。この研究はそれに挑んだ意欲的な試みだったと言える。
人工知能学会第19回全国大会 2005年
FalkとDierkingの「自由選択学習」(Free-choice Learning)の概念をもとに、これを支援するPDA型の端末とWebサイトの連動による展示ガイドシステムを構築し、京都大学博物館で試験運用・評価を行った開発研究。「観点」別の解説やおすすめ展示の示唆など、個人的文脈、社会文化的文脈、実践的文脈のそれぞれにおいて学習支援が行われ、アンケート分析の結果、多くの人がシステムに対して高評価を下した。
PDAを用いた展示ガイドというのはよくあるものであり、実装されているシステムもほぼ一般的なものだが、背景理論にFalk & Dierkingを持ってきたところがオリジナルであろう。『博物館体験』はきわめて重要な指摘をしているが、実際にそれに基づいた支援を行うことは難しい。この研究はそれに挑んだ意欲的な試みだったと言える。
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塩見昌裕 神田崇行 ダニエル・イートン 石黒浩 萩田紀博
『日本ロボット学会誌』Vol.24, No.4, pp.489-496, 2006年
大阪科学博物館で、Robovieという人間型対話ロボットが来館者とインタラクションしながら展示解説をするシステムの紹介。来館者はRFIDの埋め込まれた名札を身につけて館内を見学する。ロボットはその名札から人々の位置や行動履歴を取得し、展示案内を行う。対話ロボット、挨拶ロボットなど、ロボットによる役割分担もなされている。
来館者の感想としては、ロボットの新奇性からか、用意したどの条件においても高い評価を得た。また、展示案内だけでなく子どもと遊ぶなどのインタラクションを行うロボットのほうが、科学技術の向上に効果を持ったことが示された。
『日本ロボット学会誌』Vol.24, No.4, pp.489-496, 2006年
大阪科学博物館で、Robovieという人間型対話ロボットが来館者とインタラクションしながら展示解説をするシステムの紹介。来館者はRFIDの埋め込まれた名札を身につけて館内を見学する。ロボットはその名札から人々の位置や行動履歴を取得し、展示案内を行う。対話ロボット、挨拶ロボットなど、ロボットによる役割分担もなされている。
来館者の感想としては、ロボットの新奇性からか、用意したどの条件においても高い評価を得た。また、展示案内だけでなく子どもと遊ぶなどのインタラクションを行うロボットのほうが、科学技術の向上に効果を持ったことが示された。
矢谷浩司 大沼真弓 杉本雅則 楠房子
『電子情報通信学会論文誌』D-I, 情報・システム, I-情報処理 J86-D-I(10), pp.773-782 2003年
PDAのようなハンドヘルドデバイスによる、博物館における協調学習を支援するため、Musexというシステムを開発し、科学未来館で実験を行ってその効果を測った開発研究。基本的には、ゲーム感覚でクイズに答えながら展示を回るというシステムである。ユーザは2人1組でMusexを使用し、それぞれPDAとトランシーバを用いる。トランシーバを用いた相談や、PDA上に表示される写真を見せ合うなど、協調することがクイズの答えにたどり着く近道になっている。これは楠ほか(2003)により改良されて、Pibookというシステムへと発展し、国立科学博物館で実践が行われている(「博物館における展示支援Pibook」『電子情報通信学会技術研究報告 HIP, ヒューマン情報処理』103(166),11-15)。
『電子情報通信学会論文誌』D-I, 情報・システム, I-情報処理 J86-D-I(10), pp.773-782 2003年
PDAのようなハンドヘルドデバイスによる、博物館における協調学習を支援するため、Musexというシステムを開発し、科学未来館で実験を行ってその効果を測った開発研究。基本的には、ゲーム感覚でクイズに答えながら展示を回るというシステムである。ユーザは2人1組でMusexを使用し、それぞれPDAとトランシーバを用いる。トランシーバを用いた相談や、PDA上に表示される写真を見せ合うなど、協調することがクイズの答えにたどり着く近道になっている。これは楠ほか(2003)により改良されて、Pibookというシステムへと発展し、国立科学博物館で実践が行われている(「博物館における展示支援Pibook」『電子情報通信学会技術研究報告 HIP, ヒューマン情報処理』103(166),11-15)。
近藤智嗣 稲葉利江子 芝崎順司 有田寛之 真鍋真
『第12回日本教育メディア学会年次大会発表論文集』180-181 2005年
国立科学博物館における、ミクストリアリティ技術によりステゴサウルスの化石骨格標本と、生体復元された3Dモデルの恐竜を合成して提示するシステムのそのプロトタイプの報告。さまざまな学説をCGで展示し、見学者自身がどの説を支持するか考える(推定支援型展示)ことができる。これから被験者による評価実験と行動分析を行い、さらなるコンテンツの開発を行うという。モノに映像を重ね合わせて提示するという点は、東京大学のBEATで行われたmonogatariプロジェクトにも近いが、化石自体とインタラクションでできない(ハンズ・オンではない)点が異なる。
(☆科研費補助金基盤研究B「複合現実感による推定支援型展示手法の実用化-古生物の骨格・生体復元への応用」)
『第12回日本教育メディア学会年次大会発表論文集』180-181 2005年
国立科学博物館における、ミクストリアリティ技術によりステゴサウルスの化石骨格標本と、生体復元された3Dモデルの恐竜を合成して提示するシステムのそのプロトタイプの報告。さまざまな学説をCGで展示し、見学者自身がどの説を支持するか考える(推定支援型展示)ことができる。これから被験者による評価実験と行動分析を行い、さらなるコンテンツの開発を行うという。モノに映像を重ね合わせて提示するという点は、東京大学のBEATで行われたmonogatariプロジェクトにも近いが、化石自体とインタラクションでできない(ハンズ・オンではない)点が異なる。
(☆科研費補助金基盤研究B「複合現実感による推定支援型展示手法の実用化-古生物の骨格・生体復元への応用」)
西村邦裕・広田光一・油谷浩幸・廣瀬通孝
『電子情報通信学会技術研究報告(MVE, マルチメディア・仮想環境基礎)』104(103), pp.49-52 2004年
科学未来館にある没入型多面ディスプレイ「みんなのCABIN」を用いて、細胞の3次元モデルやDNAの2重螺旋立体構造などのゲノム関連展示を行い、アンケートとディスプレイの操作ログから展示へのフィードバックの方法を模索する。アンケートから、CABINのバーチャルリアリティの特徴として「臨場感」と「自由な操作性」などが上げられた。これは従来の博物館展示とは一線を画すものだという。詳しい学習評価はなされていないが、一般的なバーチャルリアリティ展示のイメージはつかむことができる。ここでポイントなのはむしろ操作ログを可視化して展示改善に活かそうといるところであろう。
デジタル技術を用いた展示は数多く開発されてきているが、それがどのように使われるか、また、それがどれほどの効果があるのかについては、明らかになっていない部分も多い。これから継続的な開発研究・評価研究が望まれる。
『電子情報通信学会技術研究報告(MVE, マルチメディア・仮想環境基礎)』104(103), pp.49-52 2004年
科学未来館にある没入型多面ディスプレイ「みんなのCABIN」を用いて、細胞の3次元モデルやDNAの2重螺旋立体構造などのゲノム関連展示を行い、アンケートとディスプレイの操作ログから展示へのフィードバックの方法を模索する。アンケートから、CABINのバーチャルリアリティの特徴として「臨場感」と「自由な操作性」などが上げられた。これは従来の博物館展示とは一線を画すものだという。詳しい学習評価はなされていないが、一般的なバーチャルリアリティ展示のイメージはつかむことができる。ここでポイントなのはむしろ操作ログを可視化して展示改善に活かそうといるところであろう。
デジタル技術を用いた展示は数多く開発されてきているが、それがどのように使われるか、また、それがどれほどの効果があるのかについては、明らかになっていない部分も多い。これから継続的な開発研究・評価研究が望まれる。