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ミュージアムにおける学びとリテラシーについて
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名前:
HIRANO Tomoki
職業:
大学院生
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佐藤優香 上田信行
『子ども学』甲南女子大学国際子ども学研究センター[編] 第5号 pp.147-170 2003年

甲南女子大学の子ども学公開シンポジウムでの講演記録。ボストンのチルドレンズ・ミュージアム、お台場の科学未来館が紹介されるほか、博物館におけるワークショップによる学びの例が2つ、挙げられている。
国立民族学博物館で行われた「ミックスプレートひろば」は、一般の人を対象にし、参加者それぞれが思い出の一皿を粘土で作り、それをもとに周りの人と話し合いながらその人を理解し、そこから“異文化理解”を考えるというワークショップである。また「ふでばこ展覧会」は、小学生を対象に、お互いの筆箱の中身を調査し合い、調査カードを作って、展示をしてみる中で、博物館の役割を知るワークショップである(これは佐藤(2003)にも紹介されている)。
佐藤は、博物館での学びとは「関わり」であるという。博物館にあるもの、博物館にいる人とどう関わるか、それがうまくできたときに、学びが起こるという。ミュージアムの学びとリテラシーについて、改めて考えさせられる。

このような、博物館の中でのワークショップを企画する時に、私が大切に考えているのは、博物館の展示が持っているメッセージ、展示のコンセプトというものを、直接そのまま言葉で伝えるのではなくて、ひとりひとりにとっての身近な経験に置き換えて実感してもらうということです。自分だったらどんなことをしてきただろう、と自分のことに置き換えてから、そのメッセージに近づいていってもらう手法をとっています。pp.153
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